【 舞台に立つということ 】

毎年、年末、冬至の頃に舞台がある。

年に一度だけ、人様に向けて舞う。

普段は寺社仏閣、神様や仏様
先祖であったり、大地であったり…
感謝や敬意…祈りをもって舞う。

ややもすると、心が…気持ちがあれば…
それでいいんじゃない?そう思うかもしれない。

瞑想舞にひかれて門戸を叩く人は、
『純粋な祈りを届けたい』
『私も美しく舞ってみたい』
『この涙を感じて舞ってみたい』
そんな想いで来る人も多い。

何かを表現する、舞台や演技、他に踊りや舞をした経験がない
そんな人が、舞を通して『純粋な想い』を現してみたいと…そんな想いで来る人も多い。

そんな私たちが、なぜ『舞台公演』をするのか。

人様からお金を頂いて、人に観てもらうために舞う?
真逆のように聞こえるかも…(笑)。

かくいう、私自身、人前で見せるために舞を始めたわけではない!
舞を始めた頃は、そんなふうに思っていた。

今だから、よくわかる。
舞台も奉納も
自分自身の向き合い方は何も変わらないのだ。

感謝があるから『今の私ができる最上のものを』私を通して伝えるー

だからこそ、人数のいる群舞だからこそ
その想いの力をバラバラにせず、大きな『祈り』となるように、準備をする。
自分たちの想いがカタチになるのだから。
それが、神様なのか人様なのか…だけなのだ。

お金を頂くということは、それに値するだけの
それ以上の何かをカタチにするという覚悟なんだと思う。
だからこその…
年に一度だけの舞台公演。

観た人が、
気持ち新たに新しい年を迎えるように…
一年がんばってきた自分を優しく包めるように…
ずっと心の隅に忘れていた何かをみつけられるように…
誰かを…自分を…慈しむことができるように…

そして、私達自身も
『今』をしっかりと、自分のすべてをもって進めるように…

そんな気持ちで、
毎年の冬至の日を、年末舞台を、迎えております。

瞑想舞のこと
何か感じてもらえたら
嬉しく思うー

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